メッセージ

~「パウロの窮地を救った人」~ 吉村知子
               
 パウロはダマスコ途上で復活のイエスに出会い、180度人生を転換し、イエスの福音を宣べ伝える者へと変えられます。しかしあまりにも劇的な回心なので、まわりの人々に驚きと恐れを与えました。
 パウロを巡る人々の反応は様々です。パウロは窮地に立たされてしまいました。本日の聖書箇所使徒言行録9:19b-31には3つのエピソードが記されています。①ダマスコの人々は「あれは、エルサレムでイエスの名を呼び求める者たちを滅ぼしていた男ではないか」と、パウロの豹変に驚き、事態が呑み込めず、うろたえました。②ユダヤ人はパウロを殺そうとたくらみましたが、危機一髪のところで、弟子たちは、町の城壁から籠に乗せて、パウロを助けました。③エルサレムに着いたパウロは、弟子の仲間に加わろうとしましたが、皆は弟子だとは信じないで恐れました。
 しかしその時、バルナバ(慰めの子という意味)が使徒たちに、パウロを紹介し、回心の出来事を説明したので、やっと回心は本当だったことが理解され、パウロは使徒たちの承認を得て、自由に福音を語ることが可能になりました。
 神は、窮地に立ったパウロの為にバルナバという助け人を送ってくださったのです。バルナバは、今後パウロの良き同労者として、共に福音宣教を担う者となります。