メッセージ

  

~「空の鳥、野のゆり」~   吉村知子

イエスは「山上の説教」で、目の前にいる群衆や弟子たちに、日常生活を生き抜く知恵を語ります。イエスは「何を食べようかと思い煩う時には、空の鳥を見よ。種もまかず、刈り入れもしないが、天の父は鳥を養ってくださる。ましてやあなた方にはなおさらではないか」。「何を着ようかと思い煩う時には、野の花を見るがよい。栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾っていなかった。こんな、はかない花の一つも天の父は養ってくださる。ましてやあなた方には、なおさらではないか」と、おっしゃいます。
私たちの日常生活には、衣食住、健康、仕事、家庭、人間関係など様々なことが取り巻いて、がんじがらめになる時があるでしょう。そのようなときには、目を天に向け、深呼吸をしましょう。空の鳥、野の花に目を向けると、そこで生きている小さなものさえも、養ってくださる天の父の慈しみに気がつくでしょう。
”ごらんよ空の鳥“   (典礼聖歌391番)
ごらんよ空の鳥 野のしらゆりを 蒔きもせず紡ぎもせずに 安らかに生きる
こんなに小さな命にでさえ 心をかける 父がいる。
ごらんよ空の雲 輝く虹を 地に恵みの雨を降らせ 鮮やかに生える
どんなに苦しい悩みの日にも 希望を注ぐ 父がいる。
友よ 友よ 今日も たたえて歌おう すべてのものに しみとおる
天の父の いつくしみを。