メッセージ

  

~「愛はいつまでも絶えることがない」~ 池山好明

パウロは13章の8節で「愛がなければ、私に何の益もない。」と、宣言しています。人々の言葉、み使いたちの言葉を語っても、預言ができ、あらゆる奥義、知識に通じていても、自分の全財産を人に施しても、もし愛がなければ、それは騒音であり、無に等しく、無益だと言うのです。つまり、人間がどんなに努力精進し、人間による最高の事をなしても、そこに愛がなければすべてだめだというのです。
 では、「愛」とは、どんなものでしょうか。人間がなしうる愛なのでしょうか。否、ここで言っている「愛」とは、神の愛なのです。神の愛がなければ、一切は無益であると言っているのです。この愛が人間に出せるのなら、この13章の愛の賛歌は一つの倫理で終わってしまい、それは一般受けはしても、聖書が示すものでななくなってしまうのです。