メッセージ

  

~本日のメッセージ「目を覚ましていなさい」~ 池山好明

よくよく考えてみると、終末の到来とは、キリストの到来のことなのです。マルコによる福音書13章24、25節に続いてイエスはこう言います、「そのとき、人の子が大いなる力と栄光を帯びて雲に乗ってくるのを、人々は見る」。栄光を帯びて、雲に乗ってという部分が具体的にどういうことかはわかりませんが、終わりのときに人の子(救い主)は来るのだとイエスは言うのです。終わりのときがキリストが来るとき、アドベントなのです。暦の上では切り離されているけれど、世の終わりとキリストの到来、すなわちアドベントはつながっているのです。ひとつのことあるいは出来事の表と裏なのであって、切り離してしまわないようにしたいのです。
「目を覚ましていなさい」という主の言葉から思い起こさなければなりません。イエス・キリストの生涯には、華やかさも輝きもこの世の力もなかった、救い主本人の面影は、むしろみすぼらしく目立たず、弱々しかったことに気づかされるのです。けれどもその姿の中にこそ、まことの救い主がいるのです。私たち一人一人の救い主としているのです。華やかさのなかにまことの救いはないのです。