メッセージ

  

~本日のメッセージ「ヨハネ誕生の約束」~澁谷和美
ルカによる福音書1章5節~25節

エルサレム神殿の祭りごとを務める年老いた祭司の元に神の使いは現れ、子どもが授かると告げました。祭司夫婦には子どもがなく、またもう年齢的にも授かる見込みもありません。ユダヤのその時代 家族の形として、跡継ぎがないことは神の祝福をいただくことのできなかった欠けたところのある家庭とみなされていました。それでも彼ら夫婦は神に対する不信を持つことなく、共に支え合って生きてきました。
にわかに信じることのできない知らせに、戸惑う祭司ゼカリアはその子の誕生まで声を奪われてしまいました。
喜びと同時に大きな代償をもって、神の使いの言葉を思いめぐらすときが与えられました。
1:14 その子はあなたにとって喜びとなり、楽しみとなる。多くの人もその誕生を喜ぶ。
救い主イエスのご誕生の前に、イエスの働きの道備えをするという大きな使命を担ったバプテスマのヨセフの誕生が、痛みを抱えた家族にもたらされたのです。
ルカによる福音書(よき訪れの書)の始まりはエルサレム神殿で起こり、旧約聖書のアブラハムとサラ夫婦、預言者サムエルの両親エルカナとハンナ夫婦、年老いた者たちへの子どもの授かりと同じ出来事から起こり、救い主イエスの誕生の出来事へと続くのです。神は取るに足りない力弱き者に目を向けて、神の義と恵みの世界を起こしていかれるのです。