メッセージ

本日のメッセージ「飼い葉桶ですやすやと」 澁谷和美
ルカによる福音書2章1節~20節
 乳飲み子は飼い葉桶ですやすやと。(16節)。
夜回りのクリスマス
沖縄の教会にいたとき、毎週野宿者支援の夜回り(おにぎりとカップラーメンをもって野宿をしている方のところを訪ねます)がありました。何年かクリスマスに決まっていたことはある女性と共に祝うクリスマスでした。毎年手作りのケーキを作って大きな鍋にすっぽり入れて訪問します。鍋をひっくり返して台にしてケーキを置き、ローソクを灯し、きよしこの夜を歌ってみんなでケーキを食べました。ある時は風が強く、ケーキを入れてきた鍋にそのままでローソクを灯してお祝いしました。
いつの頃か彼女が見つからなくなり、別の人たちのところでお祝いしました。きよしこの夜を歌ったとき、「クリスマス、忘れてたわ」とポツリと呟いた方がいました。
今年は一人一人にあたるように、アイスパンが用意される予定です。一度もらって好評だったのです。冷たくても沖縄ですから。きっとカイロとセットで配られるでしょう。
クリスマスは一人では淋しいものです。何人かいて分け合って、またおいしいねと言い合って食べるから楽しいのです。
すやすや眠る幼子の傍にはヨセフとマリアがいました。野原で野宿をしていた羊飼いたちが拝みに来ました。「天使が話した通りだ。俺たちのためにもお生まれくださった救い主だ。」