メッセージ

  

~本日のメッセージ「荒れ野の試み」~澁谷和美
ルカによる福音書4章1節~13節
 イエスはヨルダン川でバプテスマのヨハネから洗礼を受けられた。その時聖霊がイエスに降り、天からの声があった。「あなたは私の愛する子、私の心に敵う者(3:22)」と。ヨルダン川から戻ったイエスを霊は40日間、荒れ野の中を引きずり回した。悪魔からの誘惑を受けた。その間断食であった。空腹を覚えたイエスに、更に悪魔の誘惑が続いた。
「ここにある石をパンにしたらいい。神の子ならできるだろう。」と誘った。
次に高いところに連れ出し、この世界を一瞬にして見えるようにして言った。今 目の前の世界の国々の一切の権力と繁栄を与えてもいい。私にはそれができる。私を拝むならならね。」
最後に「神の神殿のテッペンに立たせ、飛び降りてごらんと誘った。天使が助けるはずだ」と。
しかし、イエスは悪魔のどの言葉にも乗らなかった。
石をパンに変えれば空腹を満たすことができる。世界の国々の権力と繁栄を手にしたら多くの飢えと病に戦争に苦しむ人々を助けられる。高いところから落ちることあっても神の子への助けはある。
悪魔もみ言葉を用いて誘った。イエスもみ言葉で対峙した。
この時の勝負は神の子にあった。悪魔はしばしイエスのもとを離れた。
誘惑とはイエスを信じる者たちを、神による平和の世界から引き離す力である。
 自分の能力に慢心する、反対に救いがたいものとして卑下する、神は居られるのかと疑う、更に思いもよらないところで気づかないうちに悪魔の言いなりになっていることがある。
イエスは100%神の子であるがまた100%人間である。イエスはとことん体の、また心の弱りを覚えているときに誘惑にあってくださった。だからこそ、イエスを通して誘惑から守られるように対処することができる。たとえ、誘惑に陥っていることに気づかされてもイエスに励まされ、神に立ち戻ることができるのである