メッセージ

  

~本日のメッセージ「やもめと裁判官のたとえ」~澁谷和美牧師
ルカによる福音書18章1―8節
このたとえについては本来のイエスの語られた部分は2節から5節までであったのではないかとの見方が支持されている。しかし、ルカはイエスの言葉伝承を彼の共同体に向けて「気を落とさずに絶えず祈る」ことの教えとしてイエスの口を借りて語っている。
 この裁判官、明らかに裁判官としてのモラルを逸脱しており、「自分は神など畏れないし、人を人とも思わない。」と豪語する。そのようなものであってもあきらめずに訴え続ける弱者のやもめの態度に根負けして、訴えを聞いてやっている。
 神はなおさら、神の国の到来を叫び求める神の子たちに対して、その声に応えることを引き延ばす方ではない。神は速やかに来られるのだと、ルカは励ますのである。
 今回は本来のイエスの言葉(2節から5節)に注目し、社会的弱者である女性の対応に詳しく聞いていきたい。