メッセージ

  

~本日のメッセージ「信仰によって生きる」~澁谷和美牧師 
ローマの信徒への手紙5章1節~11節
春の芽吹きから、今まさに春爛漫のピークも過ぎて、生き物たちもさらに活発に動き出しているときと言えるでしょう。パウロはローマの信徒への手紙の一章で自然界のすべての営みに神の現臨は明らかに示されていると言い切ります。
ロマ1:20 世界が造られたときから、目に見えない神の性質、つまり神の永遠の力と神性は被造物に現れてお り、これを通して神を知ることができます。
 確かに自然界の営みには人間の知恵や力を超えた存在を想起させます。人間は神の似姿に造られたものですから本来生けるものへの慈しみを持ち、そこに神の存在を見る知恵を持っていますが、多くの大人たちは生きる糧を得るために毎日忙しく、子どもたちもまた学校に、お稽古ごとに忙しく日々を過ごしています。加えてITの発達が人々の時間を占有しています。
 パウロはこの状態について神を知りながら心が「鈍く暗くなった(1:21)」状態に陥って、本来の存在に向き合うことなく、他のものと取り違え崇拝するようになってしまっていると指摘します。しかし、一方でそのような者のためにもキリストの救いのみ手は延ばされており、「なぜ、私に気づかないのだ。」と問うこともなく無条件に受け入れ、救いに与らせようとしてくださっています。尚且つイエスの十字架の死と復活を受け入れたものにはすでに今 イエスが再び来られる時の全き救い、神の国に入れられる保証も与えようとしてくださっています。パウロはどのようなことが信仰生活にあってもこの希望があるので神を誇りとすると締めくくります。
ロマ 5:10 敵であったときでさえ、御子の死によって神と和解させていただいたのであれば、和解させていただ いた今は、御子の命によって救われるのはなおさらです。
 同じ信仰を持ち、共に和解をいただいたものとしての歩みをしている教会の仲間がいるということは、どのような時にも大きな支えとなります。そこに祈りがあるからです。祈られる、その存在を喜ばれる、感謝される繋がりを信じていきましょう。