メッセージ

  

~本日のメッセージ「信徒一人ひとりが担う教会」~澁谷和美牧師
 ローマの信徒への手紙15章14節~21節
本日より神学校週間が始まります(6月25日から7月2日まで)。「神学校週間によせて」を見ますと今年度の西南学院大学神学部5名、東京バプテスト神学校11名、九州バプテスト神学校9名のお名前が挙がっています。私は東京バプテスト神学校を卒業しましたが、今も授業を聴講しており、同神学校で名前のあがっている方たちとも学びの時を持っております。今回神学校の講演会ニュースに卒業生の証として寄稿しました。卒業しましてもう5年ほどになります。時間的な制約もあり、やっと単位を取っただけでまともに勉強しておりませんのでお恥ずかしいレベルです。しかし、学びの原点は一回目の授業「神学入門」で北島靖先生が取り上げられた「神学の喜び」(アリスター・マクグラス著)と迫力のある授業でした。学ぶ喜びは現在も続いております。
 神学校週間には、各神学生が教会で証をし、また交流の時を持ちます。私たちは神学校週間を祈りに覚えること、献身者の生活を支え、安心して学びができるように献金することによって、福音宣教への働きに参与することができます。神学校週間を設定し、実施し続けてくださっている全国の壮年会連合の皆様のお働きにも感謝します。特に西南学院大学神学部で学ぶ方たちにとって奨学金は大きな支えとなっているでしょう。

さて、ローマの信徒への手紙を取り上げるのは今日が最後となりました。彼はまだ見ぬローマの信徒たちへ熱い視線を送っており、訪問出来る時を視野において彼の神学と信仰生活の在り方を伝えました。彼のローマ訪問の目的については1章に記しています。
1:11 あなたがたにぜひ会いたいのは、“霊”の賜物をいくらかでも分け与えて、力になりたいからです。
   1:12 あなたがたのところで、あなたがたとわたしが互いに持っている信仰によって、励まし合いたいのです。
「力になりたい」「励まし合いたい」。その目的をもって今日のところでは自分自身の働きについて「神の福音のために祭司の役を務めている(15:16)」と説明しています。彼の祭司としての働きは何か?それは16節に記されているように異邦人信徒が聖霊によって清められ神に喜ばれる供え物となるように整える働きです。
   15:16・・・そしてそれは、異邦人が、聖霊によって聖なるものとされた、神に喜ばれる供え物となる
ためにほかなりません。
彼のすべての働きについて「キリストが私を通して働かれている(15:18)」と言います。私たちもまた、イエスの働きに預かっていることを意識し、その恵みを喜びたいです。