メッセージ

~本日のメッセージ「主のみ名を呼び始めた」~澁谷和美牧師
       創世記 4章13節~26節
 平和をおぼえる礼拝
負いきれない罰の宣告を受けたカインは、一人、エデンの東ノド(さすらい)の地に移りました。
彼は神に訴えました。この地を追われ、神がみ顔を隠されたら、「私に出会うものは誰であれ私を殺すでしょう(4:14)。」人を殺したものは神に守られていなければ今度は自分が殺されるものとなる、との発想。これが神に突き放されたさすらい人の心情でしょう。神は憐れみて、彼に殺されないように「しるし」をつけられたとある。そこには神の祈り「生きていくんだ」という願いがあったのではないでしょうか。
 カインは神の憐みのしるしに支えられ、ノドの地で、妻と出会い家庭を築き、息子エノクを授かりました。またそこに町も建設し、息子の名にちなみエノクと名付けました。カインの命はその後も繋がれていき、様々な職業を持つものが起こされ、武器を作るものも出てきたようです。
一方で、アダムとイブにもアベルに代わる子セトが与えられ、命は繋がれていきました。セトの子の時代に「主のみ名を呼び始めた」とあります。いのちの神への礼拝が始まったのです。