メッセージ

  ~「神に聞き従う」~澁谷和美牧師   

 イザヤ書 50:4―11(p1145)
  第三番目の主の僕の歌には「ただ神が助けてくださる」と助け手である主にのみ信を置く僕の姿が記されている。第四の歌に続く苦難の僕の姿は暗く、悲しく、いたたまれない感情を読むものに引き起こします。わが身の苦難は必ず神の公正な裁きによって報われる、その正しさは主によって表されると、信じて耐えるのです。
 50:5 主なる神はわたしの耳を開かれた。わたしは逆らわず、退かなかった。 50:6 打とうとする者には背中をまかせ/ひげを抜こうとする者には頬をまかせた。顔を隠さずに、嘲りと唾を受けた。
主の僕の使命は捕囚地にあるイスラエル人をエルサレムに帰還させることであった。しかし、その道筋が困難なものであったことがうかがわれる。その原因は人々の想いが二つに分裂したからである。帰国に耳を貸さない人たち、反帰国派と、故郷に帰り、再び国を興したいとの理想を持つ人たちである。主の僕への迫害は反帰国派であった。
結果的に帰還の旅に新たな希望を持って挑んだのは少数であった。彼らは困難な中にあって主と共に神殿を再建していった。神と共に新たな神殿を中心に生きる民が国の滅び、他国への捕囚、残された民から起こされたのです。