メッセージ

  

~ 「光は闇の中に」 ~澁谷和美牧師
ヨハネ3:16―21(p167―168)
 クリスマスおめでとおうございます。
沖縄にいたときは毎週野宿者支援の夜回りに参加しておりました。いろんな出会いがありました。まさしくドラマがありました。私たちは常に弱さ、欠けを抱えて生きておりますが、もっと「生きにくさ」を抱えた方たちもまたおられました。 Yサンはバプテスト誌の表紙にも載りました(2023.9)が、生きにくさを抱え、ホームレスです。しかし、夜回りに参加する学生たちには人気者でした。彼の話を聞きたがりました。彼は一生懸命彼らのために話してくれます。なぜか若い人たちの心に響くのです。
彼が「100円のしるこサンドと2ℓのさんぴん茶1本あれば栄養満点で一日大丈夫だ。」と言っていたことを思い出しました。段々しるこサンドは那覇では見かけなくなっていました。今は分かりませんが。こちらに来たら、何とどこにでも売っています。しるこサンドの地元でした。しるこサンドの天プラがおいしいと地元新聞に写真入りで載っているくらいです。ちょうどクリスマスだし、これはいいと、店にあるものをほとんど買って送りました。
彼は夜回りチームが持っていったものにいつも100点満点をつけてくれます。それは義理ではなく、本心からだということが分かります。彼がなんて言ってくれるか、私は送る前からワクワクしていました。多分彼は72歳になったでしょう、でも彼には夢がありました。夢があるので120歳まで生きようと、いつか立ち上がりたいと。彼が望むのはいつも世界の平和でした。そのためにできることをしようと。
空き缶の値段は上がると拾っている側にとってうれしいです。ロシアのウクライナ侵攻でも上がりました。沖縄では空き缶集めはいつも競争です。空き缶を売ってやっと一日一食食べれるくらいです。でもその時、「値段が上がるより、早く戦争が終わってほしい。」と言いました