メッセージ

  

~本日のメッセージ「もっと偉大なことを見ることになる」~澁谷和美牧師 
ヨハネによる福音書1章43~51節(p165)
新年明けましておめでとうございます。
今日のところはヨハネ福音書における弟子の招聘、特にナタナエルの招きの箇所です。イエスは、アンデレとペトロの兄弟に続き、フィリポを弟子にしました。フィリポはナタナエルにイエスのことを伝えましたが、彼はイエスがナザレの人と聞くや「ナザレから何か良いものが出るだろうか」とイエスがメシアであることを否定しました。しかし、彼はイエスから「さっきいちじくの木の下にいたね」と言われて、驚きと共に「あなたは神の子です、イスラエルの王です。」と告白するのです。
その彼にイエスは「いちじくの下にいるのを見たと言ったから信じているのか、もっと偉大なことをあなたは見ることになる。」と言われました。その偉大なこととは51節で言われた言葉でした。

1:51 更に言われた。「はっきり言っておく。天が開け、神の天使たちが人の子の上に昇り降りするのを、あなたがたは見ることになる。」

「天が開け、神の天使が昇り降りする」とは彼らユダ人にとってはなじみのエピソードです。創世記28章の10~19節に出てくるヤコブが見た夢の出来事を彼らは思いだしたでしょう。兄を欺き母親の故郷へ逃れる途中、とある場所で野宿していた時のことです。
創28:12先端が天まで達する階段が地に向かって伸びており、しかも、神の御使いたちがそれを上ったり下ったりしていた。
先の不安を抱えていたヤコブに神が顕現され、祝福の約束をしてくださいました。
創 28:16 ヤコブは眠りから覚めて言った。「まことに主がこの場所におられるのに、わたしは知らなかった。」
「天が開け、神の天使たちが人の子の上に昇り降りする」とは、すでに階段を必要とせず、神はこの地に神の子イエスを遣わしてくださっているということです。ナタナエルだけでなく弟子たちすべてがイエスを通してさらに真実の救い主としての働きを見ることになるのです。
私達もまたこの年「もっと偉大なことを見ることになる」との嬉しいお言葉をいただき、激動の世界で恵みと祝福の幸いの中を歩み出しましょう。
二コリ 6:2 なぜなら、「恵みの時に、わたしはあなたの願いを聞き入れた。救いの日に、わたしはあなたを助けた」と神は言っておられるからです。今や、恵みの時、今こそ、救いの日。