メッセージ

~本日のメッセージ「パンのしるし」~澁谷和美牧師
  ヨハネ6章1節~15節(p174)
ユダヤ人にとって大切な出エジプトの出来事を覚える過越祭が近づいていた。多くの民衆がイエスの助けを求めてガリラヤ湖の向こう岸(東側)まで追いかけてきている。イエスの病人たちになさったしるしを見たからであるとあります。
イエスは山に登り、大勢の群衆が近づくのを見て、弟子のフィリポに「この人たちに食べさせるにはどこでパンを買えばよいだろうか」と言われた。その問いはフィリポを試みるためのものでした。フィリポは現実的な見積もりを立て、「めいめいが少しずつ食べるためにも、二百デナリオン分のパンでは足りないでしょう」と答えた。労働者が200日働いて得る金額です。一方、弟子のアンデレが大麦のパン5つと魚2匹を差し出した少年のことをイエスに伝えましたが、「こんなに大勢の人ではなんの役にも立たない」と言い放つのです。
しかし、感謝の祈りと共にそれらは人々に分け与えられ、人々が満腹するほどに用いられた。5000人の人の食が満たされたのです。
人々はこのパンのしるしから「まさにこの人こそ、世に来られる預言者である」と言って、彼をイスラエルの王として迎えようとした。荒野でマナを降らせたモーセのような存在としてみたのであろう。
 まだまだイエスの真実の姿は理解されることなく、一人山に退かれた。