メッセージ

 ~本日のメッセージ「イエスさまのもとでの【一致】」~澁谷和美牧師
1コリント1章10節~18節(p299-300)
 
コリントの教会はパウロが第二回伝道旅行の途中で立ち寄り設立した教会です(使徒18:1-18)。ギリシアのアテネにも近く、商業の要所として発展した様々な人種のるつぼでもあります。パウロは教会内で起こった問題を知り、第3回伝道旅行の途中2年間滞在した(紀元53-55年頃)エフェソからこの手紙を書いたのです(16:8 使徒19:10)。問題は教会内の分裂でした。
 信徒が増えれば問題も増えるのです。異文化の中での信仰の一致は困難なことのように見えます。ユダヤ教のように律法があるわけでもありません。
しかし、パウロが言っているように、大切なのは「キリストの十字架がむなしいものにならないように(1:17)」という点だけです。ここにおいて一つとなるのです。
一方で「十字架の言葉が神の力である」ということは、この世の言葉の知恵では伝えることが難しいという課題も抱えています。このところを見逃すと目に見える人間の能力に対し私たちの判断、比較が起こり、人間的な思いが渦巻く教会となって行き、神の恵みを空しいものとしてしまいます。それはこの世の闇の力の思うつぼです。
教会を作るのは人です、私たち一人一人です。その一人一人は、またそれぞれの生きる場で、何を神から聞き、どう日々生きるかという問いを抱えつつ生活しています。2023年度の標語「心のうちに主を迎えて生きる」生活はすでに私たちのうちに内住される神に聞くことが確かにできるということを思い起こさせます。復活のイエスは私たちを常に神とつながって生きるための「道であり、真理であり、いのち」であることを確実にしてくださいました。